putが「置く」と「入れる」と「言い表す」で同じ理由|putは行き先とセットで覚える

putのコアイメージ|置く・入れる・言い表す・状態にするが同じ「あるものを、どこかに置く」 英単語のコアイメージ

単語帳のputの欄には、置く・入れる・言い表す・〜の状態にする・書き込む、と5つも6つも並んでいます。put on は着る、put off は延期する、put up with は我慢する。覚える量がいちばん多い単語だと思っていました。

違いました。putの意味は1個です。「あるものを、どこかに置く」。訳が6つに見えるのは、何をどこに置くかが違うだけでした。そしてputは、置き場所とセットでないと文が終わりません。ここがputのいちばん大事なところです。

6つの訳を1個に戻すとこうなる

置くものが「物」なのか「考え」なのか「相手」なのかで、日本語の訳が変わります。

何を、どこに置くか
置くを、机の上にPut it on the table.
入れるを、容器の中にPut sugar in your coffee.
書き込む文字を、紙の上にPut your name here.
言い表す考えを、言葉の上にHow should I put it?
〜の状態にする相手を、その状態の中にIt put me in a good mood.
(お金や力を)注ぐお金を、そこにI put everything into it.

縦に読むと、全部「何かを、どこかに置いた」話です。置くものと置き場所が違うだけで、動きは1個しかありません。

putは、行き先が言えないと使えない

ここがputの最大の特徴です。I put the book. とは言えません。日本語の「本を置いた」は文として成立しますが、英語のputは置き場所まで言わないと文が終わりません。

  • I put the book. ✗ どこに置いたのかが無い
  • I put the book on the desk. ○
  • I put the book away. ○(away が行き先)

putの句動詞が異常に多いのは、これが理由です。put だけでは文にならないので、後ろに on / off / up / down / out / away が必ず付く。逆に言えば、後ろの1語さえ分かれば、putの句動詞はその場で意味が取れます。

put off が「延期する」になる理由

putの句動詞でいちばん訳と形が遠いのが put off です。ここが分かると、残りは全部同じやり方で読めます。

off は「今くっついている場所から、外す」です。予定を、今ある日付から外して、別の場所に置き直す。それが延期する、です。

  • We put off the meeting. 会議を今の日から外して置き直した → 延期した
  • Don’t put it off. それを外して置き直すな → 先延ばしにするな
  • The smell put me off. においが私をその場から外した → 気が失せた

3つ目の「気が失せる」は、訳を覚えていないと出てきません。「外して置く」で読めば、そのまま通ります。

実際の文で見る

  • Put yourself in my shoes. 自分を私の靴の中に置いてみて → 私の立場になって
  • How can I put this? これをどう言えばいいか(考えをどの言葉の上に置くか)
  • Stay put. 置かれたままでいろ → 動かないで
  • I put my trust in her. 信頼を彼女の中に置いた
  • Put the kettle on. やかんを火の上に置く → お湯を沸かして
  • To put it simply, it didn’t work. 簡単に言えば、うまくいかなかった

Put yourself in my shoes. は、訳で覚えると靴の話に見えます。1個の動きで読めば「自分をその場所に置く」でそのまま通ります。

間違えやすいところ

put on と wear は、動きと状態の違い

どちらも「着る」で覚えると必ず混ざります。put on は身につける瞬間、wear は身につけている間です。

  • I put on my coat. コートを着た(着る動作をした)
  • I’m wearing a coat. コートを着ている(今その状態)

I’m putting on a coat. は「今まさに袖を通している最中」です。putが置く動きなので、置き終わったあとの状態は別の語(wear)が受け持ちます。

put と place はどちらも「置く」

意味はほぼ同じで、place のほうが「きちんと・意図して」の色が入ります。Put it there. は「そこ置いといて」、Place it there. は「そこに配置してください」。日常会話はputで問題ありません。

活用が put – put – put で見分けられない

形が変わらないので、現在形か過去形かは文の他の場所で判断します。I put it there yesterday.(過去)/I put it there every morning.(習慣)のように、時を表す語や三単現のsが手がかりになります。He puts と s が付いていれば現在です。

put が入っている表現は、まとめて読める

1個の動きが入っていれば、あとは後ろの1語の分を足すだけです。

  • put on 表面にのせる → 着る・(体重が)増える・音楽をかける
  • put off 今の位置から外して置き直す → 延期する・気を失せさせる
  • put up 上に立てて置く → 建てる・掲示する・泊める
  • put up with 持ち上げたまま、一緒にいる → 我慢する
  • put down 下に置く → 置く・書き留める・けなす
  • put out 外に出す → (火を)消す・発表する
  • put away 離れた所に置く → 片付ける・しまう
  • put through 通して向こうへ置く → (電話を)つなぐ

put on だけは1本記事にしています。のせる先が体なら着る、体重計なら太る、再生機器なら音楽をかける、になる話です。put on|着る・太る・音楽をかけるが同じ理由

put の意味は、辞書を並べれば自分で1個に戻せます。戻せないのは音のほうです。

put と cut と but は、綴りがそっくりなのにputだけ母音が違います。cut / but は「ア」に近い音、put は book や foot と同じ「ウ」に近い音です。綴りを見ても、どちらの音かは判断できません。単語ごとに音を覚えるしかない場所で、ここを間違えたまま何年も話している人はかなり多い。put it on が「プリロン」に近く聞こえるのも、文字からは出てきません。

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よくある質問

put の句動詞が多すぎて覚えられません

覚える対象を逆にしてください。putを覚えるのではなく、後ろの on / off / up / down / out / away の6語を覚えます。putは「置く」で固定なので、変わるのは行き先だけです。6語が入れば、put以外の句動詞も同じ理屈で読めるようになります。

put up with だけ3語なのはなぜですか

up(持ち上げて置く)と with(一緒にいる)が両方要るからです。重いものを持ち上げた状態のまま、それと一緒にい続ける。これが我慢するの中身です。I can’t put up with it. は「持ち上げていられない」です。

put と get はどう違いますか

putは自分以外の何かを、どこかに置く。getはない状態から、ある状態へ移る。put は必ず「置くもの」と「置き場所」の2つが要りますが、getは自分だけでも動けます。I got home. は言えますが、I put home. とは言いません。

訳が6つもあるのに、本当に1個で足りますか

読むときは足ります。ただし書くときは足りません。1個の動きは「意味を取る」ための道具で、どの句動詞が実際に使われるかは、聞いて覚えるしかない部分が残ります。

同じやり方で見た他の単語

まとめ

putの意味は「あるものを、どこかに置く」の1個です。置くものが物なら置く、考えなら言い表す、相手ならその状態にする。そしてputは、行き先を言わないと文が終わりません。句動詞が多いのは覚える量が多いからではなく、行き先が必ず要るからです。

やり方の全体と、他にどの単語を調べる価値があるかは英単語のコアイメージとは|意味を4つ覚えるのをやめて、1個の動きに戻すにまとめています。基本動詞12個の早見表も置いてあります。

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