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hotは温度の単語だと思っていました。ところが hot topic(話題の)、hot sauce(辛い)、This song is hot(いま来ている)と出てくる。温度の話がどこにも出てこない使われ方があります。
結論を書きます。hotの中心は「刺激が強い・勢いがある」です。日本語の擬態語なら「ヒリッ」「カーッ」。温度は、その中のひとつでしかありません。
温度は入口であって、中心ではない
| 何への刺激が強いか | できる訳 |
|---|---|
| 皮膚への刺激 | 熱い・暑い |
| 舌への刺激 | 辛い・スパイシー |
| 世の中での勢い | 人気の・話題の・旬の |
| 感情の勢い | 怒っている・熱くなっている |
| 追う勢い | すぐ後ろに迫っている |
hotは古英語のhātからほぼ形が変わっていない単語で、語源をたどっても「熱い」以上のものは出てきません。広がったのは語源ではなく使われ方のほうです。熱い、から刺激・勢いへ意味が伸びていった。
日本語でも同じことが起きている
「熱い試合」「アツい人」「あの店、いま熱いよ」。日本語も、温度の言葉を勢いの意味で使っています。
つまりhotは、新しい発想を覚える単語ではなく、すでに持っている感覚をそのまま使える単語です。ここが他の多義語と違うところで、覚え直す必要がほとんどありません。
実際の文で見る
- This curry is too hot for me./このカレーは私には辛すぎる(熱いではなく辛い)
- AI is a hot topic right now./AIはいま話題だ
- The police were hot on his trail./警察はすぐ後ろまで迫っていた
- He got hot under the collar./彼はかっとなった
- It sold like hot cakes./飛ぶように売れた
hot cakesが飛ぶように売れるのは、焼きたてのパンケーキが売れる速さから来た言い回しです。ここでも勢いの話をしています。
hot と warm を取り違えない
日本語で「あたたかい」に引かれてwarmを選ぶと、温度が下がりすぎます。
- hot:熱い。触れないくらい、飲めないくらい
- warm:ちょうどいい、ぬるい。心地よさの側
コーヒーを頼むときに warm coffee と言うと、ぬるいコーヒーを注文したことになります。熱いコーヒーは hot coffee です。
比喩の側でも同じで、a warm welcome は温かい歓迎、a hot debate は白熱した議論。warmは心地よさ、hotは勢いと分けておけば混ざりません。
使うときに気をつけること
hotは人に対して使うと「性的に魅力的な」の意味になる場面があります。She’s hot. は容姿の評価として受け取られます。職場や初対面では避けたほうが無難です。
人をほめるなら、great / impressive / sharp などのほうが誤解がありません。
反対側のcoolも、同じやり方で1個に戻る
hotが「刺激が強い・勢いがある」なら、coolはその反対です。coolも訳が並ぶ単語ですが、「熱くなっていない」の1個で足ります。
- 温度が上がっていない → 涼しい・冷たい
- 感情が上がっていない → 落ち着いている・冷静な
- 力んでいない → かっこいい・イケてる
- 関係の温度が上がっていない → よそよそしい
日本語の「クールな人」は、かっこいいと冷たいの両方に取れます。英語も同じで、文脈で決まります。Cool.(了解・いいね)という返事も、力んでいない、が元です。
hotとcoolを1個ずつ持っておくと、温度・味・感情・評価の4場面で使い分けが要らなくなります。対になっている単語は、片方をやったらもう片方もやると効率がいいです。
hot の意味は、辞書を並べれば自分で1個に戻せます。戻せないのは音のほうです。
hot を「ホット」と読むと、母音が日本語の「オ」になります。英語の o はもっと口を開けた音で、そのままだと hat や hut と混ざります。知っている単語ほど、この差が残ったままになります。
発音だけを見るスクールは何社かあって、料金も、どこまで見てくれるかも違います。先に決めるのは料金ではなく、自分がどこで止まっているかのほうです。発音矯正スクールを「どこで止まるか」で比べる|料金表より先に自分の段階を決めるに、料金と期間をまとめてあります。
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よくある質問
辛いは hot と spicy のどちらですか
両方使えて、指しているところが違います。hot は辛さの強さ、spicy は香辛料が効いていること。スパイスは効いているが辛くないカレーは spicy but not hot と言えます。日本語の「辛い」に近いのは hot です。
I’m hot. と言っても大丈夫ですか
暑いという意味で通じますが、文脈によっては「私は魅力的です」と受け取られることがあります。I feel hot. か It’s hot in here. のほうが誤解がありません。
比較級はどう作りますか
hotter / hottest です。t を重ねます。短い母音+子音1つで終わる語のきまりで、big → bigger と同じ形です。
同じやり方で見た他の単語
- spring|春・バネ・泉 → 勢いよく飛び出す
- present|贈り物・現在・出席 → 目の前にある
- run|走る・経営する・流れる・立候補するが同じ理由
- take off|脱ぐ・離陸する・急に売れるが同じ理由
- get over|乗り越える・回復する・忘れるが同じ理由
- get|手に入れる・着く・分かるが同じ理由
- take|取る・持っていく・時間がかかるが同じ理由
- put|置く・入れる・言い表すが同じ理由
- have|持っている・食べる・してもらうが同じ理由
- make|作る・させる・成立させるが同じ理由
- come|来る・行く・浮かぶが同じ理由
- go|行く・〜になる・鳴るが同じ理由
- turn|回す・曲がる・〜になるが同じ理由
- give|あげる・渡す・放つが同じ理由
- keep|保つ・飼う・〜し続けるが同じ理由
- hold|つかむ・開催する・待つが同じ理由
- set|置く・沈む・固まるが同じ理由
まとめ
- hotの中心は温度ではなく刺激が強い・勢いがある
- 皮膚なら熱い、舌なら辛い、世の中でなら人気の
- 日本語の「熱い試合」と同じ発想なので、覚え直す必要はほぼない
- warmは心地よさ、hotは勢い。人に対しては使い方に注意
この考え方を他の単語にも使う手順は、英単語のコアイメージとは|意味を4つ覚えるのをやめて、1個の動きに戻す手順にまとめています。調べる単語の選び方から書いています。


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