半年の留学で120万円と思ってた。実は150万円の給与も一緒に失ってた

海外留学・ワーホリ

先週の金曜、22時半に会社を出て、コンビニのイートインで留学の見積もりページを開いていた。半年の語学留学、学費と滞在費と保険と航空券を全部足して120万円。画面をスクロールしながら、貯金アプリの残高を思い浮かべる。あと35万円貯めれば届く。そう計算して、少しだけ安心して肉まんをかじった。あのとき私は、自分がもう一枚の請求書を完全に見落としていることに、まったく気づいていなかった。

留学の費用を調べると、どのサイトも似たような相場表を出してくる。数字そのものは正確だ。でも半年後に会社を辞めて出発した誰かが、帰国して通帳を見たときに感じる「あれ、こんなはずじゃなかった」の正体は、あの表のどこにも書かれていない。私は3年かけて、その正体をようやく自分の言葉で言えるようになった。


相場表が丁寧に足していく120万円の、隣に空いている大きな穴

相場表の作りはよくできている。学費が45万円、滞在費が半年で40万円、航空券が往復15万円、海外保険が12万円、ビザと雑費で8万円。足すと120万円になる。国別に割られ、都市別に補正まで入っていて、読むほどに現実味が増していく。私も最初はこの数字を信じて貯金の目標を立てた。

けれど社会人が留学するというのは、貯めたお金を使うだけの話ではない。6ヶ月間、会社を辞めるか休職するということでもある。その半年、私が普通に働いていたら口座に振り込まれていたはずの給与が、まるごと入ってこなくなる。手取り25万円で働く27歳の私なら、半年で150万円。ボーナスも含めれば、もっと大きい。

この150万円は、財布から出ていくお金ではない。だから家計簿にも明細にも一切残らない。クレジットカードで120万円を切れば、翌月の請求書が痛みを運んでくる。でも働かずに逃した150万円には、伝票が届かない。痛みが数字になって手元に来ないから、私はそれを「支出」として数えることすらしていなかった。

実際の負担を正直に足すと、留学の費用は120万円ではない。支払う120万円に、稼げなかった150万円が乗って、270万円になる。相場表は本当の請求額のちょうど半分だけを見せていた。半分だけ見て「あと35万円」と喜んでいた金曜の夜の自分に、今なら教えてあげたい。桁が一つ足りていないよ、と。

逃したお金を可視化するための、家計簿より先にやる引き算

今日できることが1つある。ノートに、留学したい期間の月数を書く。半年なら6と書く。その横に、今の手取りを書く。25万円なら25。掛け算した150万円が、相場表には絶対に載らない、あなただけの隠れた請求額だ。これを120万円の下に並べて、太い線で足し算をする。この作業を1回やるだけで、留学という選択の実サイズが見える。私はこの引き算を、3年間1度もしなかった。


節約術で削れる数万円の裏で、成果ゼロの半年が静かに膨らんでいく

相場表の下には、決まって節約のコツが続いている。航空券は閑散期に取る、シェアハウスで自炊する、授業のコマを減らす。どれも間違ってはいない。私も一時期、格安航空券の比較サイトを毎晩開いて、2万円安いルートを見つけては小さくガッツポーズをしていた。

でも270万円の総額を思い出すと、2万円の航空券差は総額の1パーセントにも満たない。その1パーセントに何時間も使っている一方で、私は残りの99パーセントを左右する問題を放置していた。留学して、何も身につかないまま帰ってくる確率のことだ。

授業のコマを減らせば学費は確かに下がる。週20コマを週15コマにすれば数万円浮く。ところが英語に触れる総量も同じだけ減り、伸び率が落ちる。数万円を削るために、270万円ぶんのリターンを小さくしている。節約と費用対効果が真逆を向く瞬間が、ここにある。

現地に着いた初週、教室でただ座っていた人の話

会社の元同僚が、30歳の直前に3ヶ月の短期留学に行った。帰国後に聞いた話が忘れられない。着いた最初の2週間、授業を英語で英語のまま説明されて、何を言われているのか半分もわからなかったという。質問したくても質問の英文が組み立てられず、口を閉じたまま45分の授業が終わる。その間も家賃は日割りで発生し、学費も消費されていく。

彼女が本当に削るべきだったのは、家賃の数1000円でも航空券の2万円でもなかった。この、教室で固まっている時間そのものだ。1日45分の授業を3コマ受けても、口を開けないなら成果はほぼ生まれない。それでもお金は減り続ける。この空回りの時間が、留学でいちばん高くつく。


同じ270万円を払っても、出発前の英語力で戻ってくるものが2倍変わる

元同僚の話には続きがある。彼女いわく、最初の1ヶ月が「英語で英語の授業に慣れる期間」に丸ごと消えたそうだ。つまり3ヶ月留学したのに、実際に前へ進めたのは残りの2ヶ月だった。1ヶ月ぶん、金額にして数10万円の授業料が、慣れるためだけに使われた。

もし彼女が出発前に、英語を英語のまま聞く時間を毎日確保していたら、この慣らし運転の1ヶ月は現地で発生しなかったはずだ。現地の初日から授業の中身を吸収でき、同じ費用で戻ってくるものが増える。留学の費用対効果は、飛行機に乗る前にもう半分決まっている。

この事実に気づいてから、私は考え方を変えた。留学に行くかどうか悩む前に、まず自分が今どのくらい英語を口に出せるのかを知りたい。現在地がわからないまま270万円の計画を立てるのは、地図なしで登山の装備を買うのに似ている。

出発前に話す習慣をつけておくと、現地の初日が変わる

私が始めたのは、オンライン英会話を毎日25分やることだった。朝の支度のあいだにパソコンを開き、講師と話す。最初の1週間は言葉が出てこなくて何度も沈黙したけれど、2週間もすると簡単な自己紹介と質問が反射で出るようになった。この状態で現地に着けば、教室で固まる1ヶ月を丸ごと省ける。

そして最近知ったのは、オンライン英会話と留学を組み合わせて提案してくれるサービスがあることだった。出発前にオンラインで話す習慣をつけ、そのまま現地の留学につなげる流れを作れる。費用の見積もりも無料で出してもらえる。私のように、まず総額の実サイズを知りたい段階の人にちょうどいい。

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ボーナスが出るたびに「あと1年」と言い続けた、私の3年間の記録

2022年の夏、初めて留学を本気で考えた。金額を調べて120万円という数字を見て、そのとき貯金が60万円しかなかった私は「あと1年貯めよう」と決めた。冬のボーナスで25万円が入ったとき、口座を見て嬉しくなった。同時に「もう少し余裕を持ちたい」とも思い、貯金を続けることにした。この判断が、後で私を苦しめる。

2023年の夏、貯金は120万円を超えた。留学に行ける金額に届いた。なのに私は動かなかった。理由は今ならわかる。あの時点でも私は、留学で失う給与150万円を計算に入れていなかった。だから「120万円貯まった」と思っても、心のどこかで足りない気がしていた。実サイズが270万円だと知らないまま、モヤモヤだけが残った。

2024年の春、会社のキャリア面談があった。上司に「3年前、英語やりたいって言ってたよね。どうなった」と聞かれて、私は笑ってごまかした。何も進んでいなかった。貯金だけが増えて、英語力はスクールをやめた時から1ミリも動いていない。25歳だった私は27歳になり、30歳のタイムリミットまで残り3年を切っていた。

貯めることに集中しすぎて、時間という一番戻らないものを使い切っていた

3年で私が増やしたのは貯金だけだった。減らしたものは3つある。若さと、TOEICの点数を伸ばせたはずの機会と、留学を採用や転職で活かせたはずの年齢の枠だ。お金は貯まったのに、それ以外の全部が目減りしていた。

この3年間、私が一度もしなかったことがある。プロに現在地を見てもらうことだ。自分ひとりで金額表とにらめっこして、貯金の残高だけを頼りに「まだ足りない」を繰り返した。もしどこかの夏に、費用と自分の英語力を同じテーブルに並べて相談していたら、270万円の実サイズも、今すぐ動くべき理由も、もっと早く見えていたと思う。


払った費用を回収できる状態に組んでから、出発の日を決める

留学の費用を「払って終わり」にする人と、「払って回収する」人がいる。この差は現地でつくのではなく、出発前の準備段階でほとんど決まる。回収できる人は、帰国後に自分の英語をどう使うかを先に描いてから飛行機に乗る。転職なのか、社内の海外案件なのか、その職種でどのくらいの英語レベルが要るのか。ゴールから逆算して、留学の中身を選ぶ。

私が3年間ひとりで悩んで進めなかった一番の理由は、この逆算を自分の頭だけでやろうとしたことだった。留学の費用も、失う給与も、帰国後のキャリアも、全部同時に見えている人が家族にも会社にもいない。だから私の計算はいつも支出の120万円で止まり、その先に進めなかった。

無料のカウンセリングを一度受けてみようと思ったのは、そのことに気づいたからだ。学費だけの相談ではなく、失う給与まで含めた270万円の総額と、それを帰国後にどう回収するかまで一緒に並べてくれる場所が要る。ひとりでノートに書いた引き算を、プロの言葉で検証してもらう。それが、私が3年かけて手前で止まっていた作業の続きだった。

270万円を払う前に、無料の相談で費用対効果を言葉にしてもらう

留学情報館の無料カウンセリングは、行くと決めた人だけが使うものではない。行くかどうか迷っている段階でも、現在地と費用と帰国後の見通しを整理してもらえる。私のように「貯金は増えたのに動けない」状態の人ほど、一度言葉にしてもらう価値がある。270万円という実サイズを、恐れではなく計画に変える作業だ。

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相談は無料で、失うものは30分の時間だけだ

私が3年間で失った150万円ぶんの機会に比べれば、カウンセリング1回の30分は誤差ですらない。しかもタダだ。行くと決めなくていい、契約もしなくていい。ただ、自分が今どこにいて、270万円をどう回収できるのかを、専門家の視点で一度並べてもらう。それだけで、金曜の夜にコンビニで見積もりページを開いていたあの頃の私より、確実に前に進める。


30歳の扉が残っているのは、総額を数え終えた人ではなく回収の計画を持った人だ

3年間の私は、ずっと総額を数える側にいた。120万円を数え、貯金を数え、あと何万円かを数えた。数え続けているうちに27歳になり、30歳が近づいてきた。数えることは動くことではないと、痛いほどわかった。

本当に留学を活かした人たちを見ていると、共通しているのは金額を正確に暗記していることではなかった。払う270万円を、帰国後にどう取り返すかの見通しを持って出発していた。出発前に英語を口に出す習慣をつけ、現地の慣らし運転を省き、帰国後のキャリアまで逆算して留学の中身を選んでいた。回収の計画が先にあって、支払いはその一部でしかなかった。

私が最初に押すべきだったボタンは、貯金アプリの「積立を増やす」ではなかった。現在地と費用対効果を無料で並べてもらう、相談のボタンだ。それを3年後の今ようやく理解した。あなたが今どの段階にいても、まず自分の隠れた150万円を計算し、そのうえで一度プロに検証してもらう。この順番でしか、270万円は回収可能な投資に変わらない。金曜の夜のコンビニで、桁を一つ間違えたまま安心していたあの頃には、もう戻らなくていい。


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