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オーストラリアに1年留学すると、費用はおよそ264万円から408万円。数字を見た瞬間、桁の大きさに指が止まる(アルク・2026年8月10日時点 https://www.alc.co.jp/studyabroad/cost/ )。社会人が留学費用を調べて最初にやることは、この総額を眺めて、自分の場合が高いのか安いのかも決められないまま、タブをそっと閉じることだ。前に一度調べて、金額の大きさだけ覚えて、また今度にした人も多いと思う。心当たりがあるなら、あなたのお金の感覚がずれているのではない。比べ方が総額のまま止まっているだけかもしれない。この記事では、社会人が留学費用で損をしやすい3つの数え方をやめて、代わりに置く1つの基準を渡す。読み終わったら、自分の条件を1枚の紙に書き出すところまで持ち帰ってほしい。
この記事の書き方について:金額はすべて「目安」で、国・学校・時期・部屋タイプで変わる。公式情報と書いた箇所は出典と確認日を付けている。それ以外はこの記事の提案であり、断定ではない。費用が必ずこの範囲に収まることを保証するものではない。
総額で怖がると、社会人ほど動けなくなる
留学費用の記事を開くと、まず国別と期間別の総額がずらりと並ぶ。数字そのものは正しい。ただ、総額は幅で書かれているので、そのままでは自分に当てはめられない。
264万円と408万円の差は、中身が違うから生まれる
同じ「オーストラリアに1年」でも、費用は264万円から408万円まで開く(アルク・2026年8月10日時点 https://www.alc.co.jp/studyabroad/cost/ )。この144万円の差は、通う学校の授業料、部屋を1人で使うか相部屋か、外食が多いか自炊かで動く。アルクの同じページでは、現地でかかるお金のうち学費が40〜55%、滞在費が25〜30%、生活費が15〜25%を占めると案内されている。総額の大きさに驚くより先に、その半分近くが授業料なのだと知っておくと、どこを削れてどこを削れないかが見えてくる。
具体策:総額を「1週間あたり」に割り直して並べる
やることは1つでいい。気になる国の総額を、滞在する週数で割ってみる。フィリピンは1ヶ月で14〜28万円が目安なので(アルク・2026年8月10日時点 https://www.alc.co.jp/studyabroad/cost/ )、4週間で割ると1週間あたり3.5〜7万円になる。オーストラリアは1ヶ月22〜34万円なので、1週間あたり5.5〜8.5万円だ。総額だと「250万円は無理」で止まっていた話が、1週間あたりにすると「この週数なら手が届くかも」に変わることがある。まず気になる2か国を、1週間あたりの金額にそろえて紙に書いてみる。それだけで、初めて比べられる形になる。
やめた数え方その1、「安い国だから」で留学先を決める
費用を抑えたいと考えると、真っ先に出てくるのが「物価の安い国を選ぶ」という答えだ。フィリピンやマレーシアは費用が抑えやすいと、多くの記事がすすめる。安さは確かに事実だ。ただ、安いという理由だけで留学先を決めると、行った先で目的とずれることがある。
具体策:安さは「1週間で何コマ話すか」とセットで見る
安いかどうかを、金額だけで決めない。その金額で1週間に何時間、実際に英語を話すのかを一緒に見る。フィリピン留学はマンツーマン授業のコマ数が多いプランが知られていて、1日に複数コマ組まれることが多い。同じ「1週間5万円」でも、グループ授業が中心で1日1コマの学校と、マンツーマンが1日4コマの学校では、口を動かす時間がまるで違う。ここで渡したい基準はこれだ。留学費用は、総額の安さで見ない。1週間あたりに割って「その中で何時間話せるか」で見る。 安い国を否定しているわけではない。安さが自分の目的(たくさん話したいのか、資格対策なのか)に合っているかを、コマ数で確かめてから決めると、同じ予算でも受け取れるものが変わる。
(合わない人・注意点)コマ数の見方を後回しにしていいのは、たとえば「特定の国の文化やビジネス環境そのものに触れたい」人だ。その場合は安さより行き先が目的になるので、先に自分がどちらのタイプかを決めておくと迷わない。
やめた数え方その2、「総額の安さ」だけで見積もりを比べる
エージェントに見積もりを取ると、合計金額が出てくる。つい、その合計だけを他社と見比べてしまう。ところが、合計が安い見積もりほど、含まれていない費用が別にあることがある。
見積もりは「何が別料金か」の行数で読む
合計金額の下や欄外に、「別途」と書かれた項目がいくつあるかを数える。教材費、空港送迎、寮のデポジット、SIM、現地でのアクティビティ費が「込み」なのか「別」なのかで、最後に払う額は大きく動く。合計が10万円安く見えても、別料金が5項目あれば、実際は逆転することもある。安い高いを言う前に、まず「込みの範囲」をそろえないと、比べたことにならない。
出発前にかかるお金は、見積もりの外にあることが多い
見積もりに入りにくいのが、出発前の費用だ。アルクによると、1年の滞在を想定した出発前費用の目安は、往復航空券が9〜22万円、海外留学保険が13〜41万円、ビザが2〜5万円、健康診断が1〜2万円、教材費が2〜10万円とされている(アルク・2026年8月10日時点 https://www.alc.co.jp/studyabroad/cost/ )。留学ジャーナルでも、留学保険は1ヶ月の滞在で3〜4万円が目安と案内されている(留学ジャーナル・2026年8月10日時点 https://www.ryugaku.co.jp/rjcolumn/short-cost/ )。学校に払うお金だけで予算を組むと、この出発前費用がまるごと抜け落ちる。
具体策:見積もりに載っていない3項目を、自分で足してから比べる
見積もりを受け取ったら、そこに「航空券・海外保険・現地の生活費」の3つが入っているかを確認する。入っていなければ、上の目安を使って自分で足し算してから合計を出す。生活費は、留学ジャーナルによると自炊中心で食費が月3〜7万円、交通費が月1〜2万円が目安だ(留学ジャーナル・2026年8月10日時点 https://www.ryugaku.co.jp/rjcolumn/short-cost/ )。この3項目を足してそろえると、2社の見積もりが初めて同じ土俵に乗る。合計の数字を鵜呑みにする前に、抜けている行を自分で埋める。ここまでやると、どちらが本当に手頃かが見えてくる。
やめた数え方その3、「貯金が貯まってから」と総額で先送りする
総額だけを見ていると、「全額が貯まるまで動けない」という結論になりやすい。1年で250万円と構えれば、貯まるのは何年も先になり、そのうち別の予定で埋まっていく。留学を何年も先送りしてきた人ほど、この総額の壁で止まっている。
具体策:総額でなく「今の予算で行ける週数」から逆に考える
総額から始めるのをやめて、今出せる金額から考える。留学ジャーナルによると、1週間の授業料・滞在費・食費の目安は10〜19万円だ(留学ジャーナル・2026年8月10日時点 https://www.ryugaku.co.jp/rjcolumn/short-cost/ )。仮に今40万円まで出せるなら、この目安では2〜4週間の短期が視野に入る(試算)。社会人は長い休みを取りにくいので、長期休暇や有給を組み合わせた短期から始める人も多い。もちろん短期には短期の限界があって、話せる総量は長期にかなわない。それでも、貯金が満額になるのを何年も待つより、行ける週数で一度現地に立つほうが、次の判断に使える手応えが手に入る。先送りを続けたくない人にとって、これは今から動ける一歩になる。
代わりに置いた1つの基準、「1週間あたりの中身」で見る
ここまでの3つをやめると、判断に使う物差しが1つに絞れる。留学費用は、総額の大きさや国の物価ではなく、1週間あたりに割って「その中で何を受け取れるか(授業のコマ数・滞在・食事)」で見る。 この見方に切り替えると、250万円という総額に固まっていた頭が、「この予算なら、この国で、この週数、1日に何コマ話せる」という具体に変わる。
自分の数字を埋めるには、条件を決めて見積もりを取るのが早い
1週間あたりで見ると決めても、自分の場合の金額は、条件(国・週数・部屋タイプ・授業形式)を決めないと出てこない。この条件を固めてから見積もりを取ると、ぼんやりした相場が、自分用の数字に変わる。見積もりを使うなら、手数料が上乗せされない先で、含まれる範囲がはっきり出る形を選ぶと、さきほど作った「1週間あたり」の比較にそのまま使える。手数料が乗らないほど、社どうしの見積もりを同じ土俵で並べやすいからだ。
ネイティブキャンプ留学の公式サイトでは、「エージェント手数料0円」で、他社より高ければ同額以下で手配する「最低価格保証」がうたわれ、無料の見積もり(「たった60秒!かんたん見積もり」)と無料相談ができると案内されている(ネイティブキャンプ留学公式・2026年8月10日時点 https://nativecamp.net/study_abroad )。手数料が乗らない見積もりは、上で作った「込みの範囲をそろえる」比較にのせやすい。同じ公式サイトでは、回数無制限のオンライン英会話が最大6ヶ月間無料で使えるとも案内されている。
(合わない人・注意点)まだ国も期間も何も決まっていない段階だと、見積もりを取っても比べる相手がなく、数字が宙に浮く。その場合は、先に条件を絞る相談から入るほうがいい。留学情報館の公式サイトでは、手数料0円の無料カウンセリングがオンライン(Zoom)でも受けられ、カウンセラーは全員留学経験者と案内されている(留学情報館公式・2026年8月10日時点 https://www.ryugaku-johokan.com/contact/counseling/ )。「話を聞くだけ」で条件を固めてから見積もりに進むと、遠回りが減る。ただし、どちらのサービスも扱う国や学校の範囲には限りがあるので、提示された学校が自分の希望と合うかは、最後は自分の目で確かめてほしい。
具体策:条件を1枚に書いてから動く
見積もりでもカウンセリングでも、その前に1枚だけ書く。行きたい国の候補を2つ、出せる予算の上限、取れそうな週数、マンツーマン中心かグループでもいいか。この4つを書いてから相談や見積もりに進むと、返ってくる数字を「1週間あたりの中身」でそのまま比べられる。白紙で相談に行くと、相手の得意な国に流されやすい。1枚の紙が、あなたの判断の土台になる。
1週間あたりを埋めるには、見積もりを4つに割る
「1週間あたりの中身」は、頭の中では出てこない。授業・滞在・通信・渡航前の4つに割って、それぞれ実額を取りに行くしかない。ここを人任せにすると、また総額に戻る。
授業と滞在は、条件を出して見積もりを取る
国と週数と予算を伝えると、学校側の実額が出てくる。ここは無料で取れるので、迷っている段階でも先に数字だけ手に入れておくほうが早い。
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3社に同じ条件で出すと、差が出るのは総額ではなく「1週間に何コマ入っているか」だと分かる。比べるのはそこだけでいい。
通信は、1週間あたりで固定費として乗る
現地SIMを探す時間を惜しむなら、出発前に確定させておく。週あたり数百円の差だが、ここは唯一、出発前に完全に確定できる項目だ。
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渡航前の家賃を止められるかどうかで、総額が変わる
意外と大きいのがここだ。日本の部屋を引き払えるかどうかで、1週間あたりの負担が丸ごと変わる。帰国後に戻る前提なら、短期で入れる形を先に見ておくと決断が早い。
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足りない分は、貯まるのを待たずに現地で作る手もある
「貯金が貯まってから」をやめた人が次に取る手がこれだ。短期で寮費・食費込みの仕事を挟むと、待つ期間そのものが資金に変わる。
次の一手は、1つだけ
留学費用は、総額の大きさで諦めるものではなく、1週間あたりの中身で選ぶものだと、この記事では考える。3つの数え方(安い国だからで決める、総額だけで見積もりを比べる、貯まるまで先送りする)をやめて、1週間あたりで見る基準を1つ持つ。それだけで、何年も動けなかった話が、来月の予定に変わることがある。
今日やる1つは、さきほどの「条件を1枚に書く」だ。国を2つ、予算の上限、週数、授業形式。書けたら、その条件で無料の見積もりを取って、相場を自分用の数字にしてみてほしい。総額で固まっていたときには見えなかった、自分に合う留学の形が、数字の側から見えてくる。
(国も学校もまだ白紙の人は、先に無料カウンセリングで条件を固めるとよい)
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